2018年3月24日土曜日

じいさん排便をする(食事前には読まないこと)


じいさんは喋れなくなって、欲求のおもむくままに生活するようになると、私が家にいる間はとんでもない目にあう。

私が一番嫌だったのが排便の世話である。トイレでさせて拭いてあげるぐらいなら、まだましである。もちろんおしめはしていたが、じいさんは気持ちが悪いとおしめを自分で脱いでしまう。黙って脱ぐものだから誰も気が付かない。私にしてみれば、ばあさんが暇なのだから、見張ってて欲しいのだが、そこはもちろんばあさんである。ばあさんは武家の出なので気位が高く、人の排便の世話などしないのだ。昭和50年になって武家の出というのは時代錯誤と思ってはいけない。ばあさんのそのまたばあさん(私にすれば祖々々母である)は、大名行列を見たことがあるらしい。ばあさんはそう言っていたが、江戸時代はそんなに遠い昔のことではないのである。

まあ、ばあさんはそんな人だったから、じいさんが排便して畳や柱にこすりつけると、大声で私を呼ぶのである。私は大抵2階の自分の部屋で、受験勉強していたから、迷惑この上ないのだが、
「早う来て、臭くてたまらん」
と言うのであった。自分でなければ受験生でもなんでもいいらしい。

仕方がないので、私は受験勉強を中断して、じいさんのウンコの処理をするのだが、これが目に染みるほど臭い。柱や板の間はすぐに拭けるのだが、畳は隙間にウンコが入り込んでこすってもなかなか落ちない。何回こすっても、雑巾に黄土色の隠れウンコがつき、いつまでも臭い。拭き洩らすと自分が臭くなるので大変である。かれこれ1時間以上はかかってようやく拭きあがるのだが、しばらくは、じいさんがこすりつけたあたりは通りたくはないのである。

そして、じいさんが亡くなる数日前までこんなことがつづくのであった。
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私のような無理はしないようにしましょう。

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