2018年3月13日火曜日

じいさんが電話に出る

じいさんの認知症もそれなり進んでくると、判断ができなくなり、言葉が喋れなくなってくる。
この頃の私の家には電話があった(今でもありますが)。当然のことと思ってはいけない。当時、電話はかなり普及していたが、電話のない家もある。電話のない家に連絡する時にはどうするか?もちろん電報である。さて、電話がかかると、当然誰かが電話に出るわけだが、残念なことに、じいさんが電話に出てしまうことがある。

じいさんが電話に出るとどうなるか?

「もしもし、○○さんのお宅ですか」
「あう。あう。」
「おとうさん、おられますか」
「あう。あう。」
じいさんは人柄がよいので、受話器を置いておとうさんのところへ行く。
「あう。あう。」
「はあ?おしっこ漏らしたんか?」
「あう。あう。」
「ちょっと確かめてくれ」
私がじいさんのおむつを確かめてみてもお漏らししていない。
「なんや。出てないやんか」
といってそのままズボンをはかせる。迷惑なのは電話の相手である。大抵は我慢できずに電話を切ってしまう。
後になって受話器が外れているのを見て、じいさんが外したと誰もが思うのである。


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