祖父は認知症となったこの話の主人公である。
父は次男であったが、何故かじいさん・ばあさんと同居していた。次男であるからにはお兄さんがいるのだが、年に1回ぐらいしか親の顔を見に来なかった。私の叔父とはいえ親不孝な輩である。数年前にお迎えが来て旅立った。
話とは関係ないがこの人の奥さん(私の義理の叔母)は何かと口先を突っ込んで話をややこしくするため「魔女」と呼ばれていた。父のお兄さんが亡くなった後、1年ぐらいで「魔女」にもお迎えが来て旅立って逝った。
父はばあさんと非常に仲良く、早く言えば「マザコン」であった。毎朝ばあさんにネクタイを結んでもらっていたが、冬彦さんほどではなかったと思う。
当然ながら母はそれが気にいらなかったのだろう。なにかと理由をつけてパートに出て、ばあさんと顔を合わせないようにしていた。弟はまだ小学生~中学生だった。
何かあると私の学校に電話がかかってきた。やっかいなことである。
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